No 3 会議録区分 本会議 
会議録名称 平成16年 6月定例会 本会議 第3日 
議事次第区分  
発言年月日 平成16年6月15日 火曜日  発言者氏名 高松和夫 
役職   会派 民主党・無所属クラブ 
発言内容
○三十二番(高松和夫君) 昨年、私の当番でありましたけれども、身の回りに少しばかりいさかいがありまして、それで延期をさせていただいたわけであります。ですので、しばらくぶりに登壇をさせていただきました。
 時局について一言述べさせていただきます。
 ここ数カ月間、年金問題が日本列島を覆い包みました。連日、だれが未納であるとか、だれそれが責任をとってやめるべきだとか、まるで日本じゅうの政治家の悪事でも探し出すような騒ぎでした。マスメディアも含めまして、日本全体が過熱気味であったと私は思っております。
 確かに、未納問題をクローズアップさせ、一挙に制度改革に迫ろうというのも一つの手法ではあると思われますが、そもそもこの年金の未納問題を政局転換の道具にしようとした、どこかの政党の党首そのものの考え方が初めからおかしかったと思うのです。
 そんなことよりも、国民の大方の関心は、今、自分たちが入っている年金が、将来本当に、政府が言っているようにきちんと保障されて支給されるのかどうかということだったと思います。この辺の議論はそっちのけだったし、また、社会保険庁が年金福祉施設の整備や大規模保養基地「グリーンピア」の建設費など、本来の年金給付以外にさまざまな形で使用した五兆六千億円余りの使途についての議論は全く消えてしまいました。また、この間、落ち込みが激しい地方経済の問題や構造改革の議論は、すっかり鳴りをひそめてしまいました。
 私は、最初から、どうもこの流れはおかしいぞと思っていたところへ、小泉総理の二度目の北朝鮮訪問で、今度は一夜にして日本列島は拉致問題一色になってしまいました。そして、一時、年金問題は吹っ飛んでしまったのであります。まるでオペラの舞台から歌舞伎の舞台に変わったようなありさまでした。
 そして、最後の舞台が、六月四日から五日にかけての年金関連法案をめぐる参議院での大攻防です。一方的な審議打ち切りで成立を図ろうとする与党と、これを阻止しようとする野党の長時間演説と牛歩戦術。あげくの果てに、正副議長による散会と無効宣言の打ち合い。もうこうなると、本質論議はそっちのけで、国民不在の泥仕合といった感じでした。国民を代表する国会がこんなことをやっていたのでは、日本の議会制民主政治は墓穴を掘るだけであります。
 政治不信がますます募る中で、この国の指導者が、歴史観やこの時代を的確にとらえることなく、大衆迎合的な巧みで甘い言葉を並び立てる政策をとり続ければ、いずれこの国家は勢いを失い、衰退の一途をたどるしかありません。
  国家将に興らんとするや、必ず禎祥あり。
  国家将に滅びんとするや、必ず妖げつあり。
 もう一度読みます。
  国家将に興らんとするや、必ず禎祥あり。
  国家将に滅びんとするや、必ず妖げつあり。
 これは、中国の古典「中庸」の一節でありますが、京都大学の中西輝政教授はこう訳しておられます。「国が興隆し大きくなろうとするときには、必ずその兆候として好ましい現象が見られる。例えば、若者の心は活力にみなぎり、人情厚く互いに高め合う姿勢が人々の間に広く見られる。これに反し、国家が滅亡しようとするときは、必ず不吉の予兆がある。例えば官吏が堕落するとか、邪教がはびこるなどの現象である」としております。そして、中西教授は、「現在の日本が国まさに滅びんとする兆候を示しているのではないかと不安に駆られるのは、恐らく私一人ではあるまい」と述べられております。
 中西教授と同様、私も、こうした時代の兆候を日々感じ、この国家の行方を憂う者の一人であります。
 さて、質問に入らせていただきますが、重ねて寺田知事の基本姿勢についてお伺いいたします。
 私は、二月定例会の総括質疑の場で、合併特例交付金の交付条件として、合併市町村に対して男女共同参画計画の策定を強く求めるとした知事の発言は、地方自治法上根拠がなく、極めて問題であるということ、その際、知事の独走的とも言える最近の恣意的な行政運営を抑え、必要な指摘をするのが我々県議会議員の職務であるということを述べさせていただきました。
 しかし、それから二週間もたたない四月一日、県庁職員に対する年度初めのあいさつの中で、知事は、「議会みたいに、いじいじされたんじゃ困る」と述べたそうであります。この発言はマスコミでも報道され、直ちに正副議長が知事に面会の上、厳重抗議をし、知事は陳謝されたとのことであります。
 しかし、陳謝したとはいえ、この知事発言は看過するわけにはいかない問題をはらんでいます。看過することができない問題とは何か。それは、憲法及び地方自治法において、地方自治体の行政運営に関して、長と議会による二元代表制という相互牽制システムを基礎としているという点を知事が軽視しているのではないかと思わざるを得ない点であります。
 知事も県民から選ばれておりますが、県議会議員もまた県民から選ばれた県民代表であります。特に、議員は、行政執行を監視し、適正な執行がなされることを確保するための行政監視機能を適切に果たすため、多くの県民の多種多様な意思を幅広く収集して、これらを調整、集約するために、人口に基づき一定規模の議員が選出されているのであります。したがいまして、議会は、多種多様な県民の意思を踏まえて、適正な監視機能を果たすべく、議案の審査にとどまらず、県政運営について幅広くチェックする権能と責任を有しているのであります。こうした地方自治法で厳格に規定されている議会の本来的活動を指して、これを「議会みたいに、いじいじいじいじ」と、軽々しく述べるのは、議会の精神と法を踏みにじるものであり、到底容認できるものでありません。いま一度、どうしてこんな発言を知事は繰り返すのか、明快なる答弁を求めるものであります。
 次の質問に移らせていただきます。
 月日のたつのは速いものです。寺田知事が当選されたのは平成九年四月であります。ちょうど七年を経過したところであり、あと十カ月しか任期は残っておりません。この次どうされるのかということよりも、私の関心事は、寺田知事が、この七年間、何をされ、どのような成果を上げてきたのか、そして、この間、秋田は発展したのかどうかということであります。したがいまして、本日は、寺田知事の七年間を、個人的な感情抜きにして、各種データに基づき、客観的に評価、実証させていただくことにいたしました。
 寺田知事は、佐々木前知事の食糧費問題の引責辞任の後、当選されましたが、当選直後、県庁の食糧費問題解決のため全庁調査を行うなど、随分心血を注がれました。また、情報公開、さらには行政改革大綱の策定、第三セクターに関する基本方針の制定、政策評価制度の導入など、新しい課題に取り組まれ、改革派の知事として華々しく登場されました。
 知事が当選されて二年目の平成十一年には、県政運営の指針となる基本構想を発表されております。それが現在も実施計画として続いております、あきた21総合計画であります。これには「時と豊かに暮らす秋田」という副題がついておりますし、また、「遊・学3000」自由時間の活用という、時間に着目したまことに新しい視点が織り込まれているのであります。この計画書は、二〇二〇年ごろの秋田の姿を展望し、二〇〇〇年から二〇一〇年までの十一年間を設定して、県政運営の長期的、総合的な指針を示したものであります。御承知のとおり、前期三カ年計画の実施計画を終え、現在、第二期計画の二年目に入っているのであります。
 私は、この基本構想と実施計画を再度読ませていただきました。基本構想の一八ページに「二〇二〇年、秋田の姿」というくだりがありますので、少し長くなりますが、紹介します。
 新世紀の秋田のめざす姿は、「美しい環境のもとで、それぞれの世代が豊かさを実感でき、生き生きと活躍している」社会と考えます。
 二〇二〇年には、個性と創造力をもった県民一人ひとりの力の発揮により秋田の可能性が開花するとともに、……豊かな県民文化が根付き、あらゆる人々が文化を享受し、心豊かで楽しく生きがいを持って生活できるような社会、落ち着いた佇まいの町並みや美しい田園風景など、文化の香り高い県土が構築されているものと考えます。
と、こうあります。
 そして、具体的に農林水産業の将来についてはこうあります。
 大区画に整備された水田で、直播栽培やハイテク技術により効率的な稲作が行われております。
 バイオ技術を活用したオリジナル品種の開発・育成が進み、各地に誕生した野菜や花き・畜産の大規模産地では、消費者の求める安全で高品質な農産物が年間を通じて生産され、全国の市場で秋田ブランドとして高い評価を得ています。
 生産者、食品加工業者、消費者の連携のもとに、地域の食材と革新的な技術を生かした秋田ブランド食品の開発や販路の拡大が進み、生産・加工・流通販売が一体となった総合食品産業が興隆しています。
と、こうあります。
 また、将来の商工・サービスの分野のことを書いてありますが、
 進取の気風に富んだ企業経営者や技術者が多数定住しており、高度な研究開発基盤と整備された情報通信ネットワークなどを活用して、医療・福祉、情報通信、先進的なロボット、リサイクル、バイオテクノロジー等々の分野で新産業が活発に創業しています。
 商業の分野では、商店街などでの販売に加え、インターネットを活用したバーチャル・ショッピングが普及しており、無店舗販売のシェアが拡大されるほか、中心市街地では、福祉施設や集合住宅、文化・娯楽施設に加え、趣味の店やリサイクルショップなど新しいサービスを提供する施設や店舗の立地がみられ、幅広い年齢層の人々で賑わっています。
 まあ、ずっと続くんですけれども、時間の制約でこれ以上紹介できません。ほんのさわりの部分だけでも、この秋田の将来の姿は、商工業や農業が発展し、芸術・文化も活発になるなど、県土は豊かで夢に満ちあふれております。しかしながら、実際に秋田県は二〇二〇年ごろまでにこんなふうになるのでしょうか。県が策定した基本計画や実施計画どおり進んでいるのでしょうか。
 知事は、平成十四年十二月定例会で、同僚県議の質問に答えて、「前期計画はおおむね順調に進捗しているものと考えております」と答弁され、十五年六月定例会でも、「計画の施策ごとに数値目標を定め、これを評価制度により毎年度点検し、結果を公表してまいりましたが、計画全体としてはほぼ順調に推進されたものと考えております」と答弁されております。
 そこで、私は私なりに、冒頭に述べましたように、本当に知事答弁どおり、あきた21総合計画が順調に進んでいるのかどうか、点検をしてみました。
 まず、秋田の最も基礎である産業の分野についてであります。本県経済が寺田県政の二期七年間にどう変化したかを見てまいりましょう。
 県内総生産でありますけれども、知事が就任された平成九年度に、県内総生産は三兆九千五百億円でありましたが、それ以降、毎年少しずつ落ち込んでおり、平成十三年度には三兆八千億円まで落ち込んでおります。恐らく十四年度、十五年度にはさらに落ち込んでいると思います。日本全体から見ますと〇・八%、このシェアも変わっておりません。ちなみに、東北六県の中では最下位の指定席を毎年キープしているのであります。
 それでは、製造品の出荷額はどうでしょうか。産業経済省の工業統計によりますと、平成九年には一兆七千三百億円ですが、平成十三年にはついに一兆四千九百億円まで落ち込んでおり、それまで全国で三十八位を維持してきたものが、とうとう四十位に転落をしているのであります。
 同じく、商業統計表による都道府県別の卸売業や小売業のトータルである年間の商品販売額を見てまいりますと、これも三十三位から三十四位と、ずっと低迷しているのであります。知事就任の平成九年には三兆七千五百万円の販売額であったのに対し、平成十四年には何と二兆七千億円まで落ち込んでいるのであります。これは全国の総販売額のたったの〇・四九%、北海道・東北での順位はずっと六位であります。
 また、本県の製造業事業所数は、平成九年に三千四百三十八カ所でした。平成十三年には二千九百十三カ所まで落ち込んでいるのであります。これも全国で三十三位、東北・北海道で六位であります。
 それでは、本県の基幹産業である農業についてはどうでしょうか。農林水産省の生産農業所得統計によりますと、県の農業産出額については、平成九年に二千四百億円でありましたけれども、毎年それも下降し続け、平成十四年にはとうとう二千億円割れの千九百九十億円まで落ち込んでおり、北海道・東北では最下位であります。
 ちなみに、隣県の状況を見ますと、岩手県は二千七百億円と、本県を八百億円も上回っております。青森県が二千五百億円、山形県も二千億円を超える二千二百億円となっております。特に注目すべきなのは、農業産出額の面で他県との差が拡大しつつあるということであります。これは多分、他県に比べて複合経営が進まず、高付加価値型の農業への転換が思うように進んでいない実態があるからだと思われます。
 ちなみに、耕地面積一ヘクタール当たりの土地生産性は、全国第四十四位にとどまっております。この結果、農家経済における農業依存度も、今日では一五・九%まで落ち込んでおるのであります。
 それでは、県民所得のほうはどうでしょうか。平成十三年度は二百四十万二千円で、平成九年から今日まで、四十七都道府県中、四十一位から四十三位どまりですし、全国平均の七八%から八〇%であります。
 また、雇用者の貸金、報酬である雇用者報酬は、平成十三年度は三百九十六万四千円と、全国の都道府県の中で唯一四百万円を割り込み、平成九年から今日に至るまで、全国最下位の位置に甘んじておるのであります。
 以上、県内総生産、工業品出荷額、商品販売額、製造業事業所数、県民所得、雇用者報酬、農業産出額、農業生産性、農業所得等の面から秋田を見てまいりました。
 そこで、寺田知事に伺います。
 まず第一に、これらの各種統計で見る限り、寺田知事が就任してから今日まで、知事が各種政策を打ち出したり、華々しい行動や各種フォーラムへの参加、さらには大パフォーマンスを演じる割には、この秋田は全く変化しておりませんし、発展もしておりません。この間、日本経済全体が停滞していたという事情があるにしても、秋田は他県との格差が広がりつつあり、むしろ衰退の一途をたどっていると言っても過言ではないと思われます。まず、この現状を知事はどのように認識されておられるのか、お伺いいたします。
 次に、あきた21総合計画に書かれている理想や目標値と、現在の秋田の実態とは、かなりかけ離れているということは明白であります。例えば、県内総生産については、計画の見通しでは、二〇一〇年度が四兆九千六百億円であるのに対し││目標値が││現状は、先ほど指摘しましたように、三兆八千億円にとどまっておりますし、一人当たり県民所得についても、計画の予定では三百二十万円との見通しでありますが、現状は二百四十万円にとどまっているのであります。
 知事は、計画は順調に進んでいるとたびたび定例会で答弁されておりますが、「時と豊かに暮らす秋田」という副題のついたこの計画を、少し自画自賛し過ぎているのではないですか。毎年、実施計画を一〇〇%達成し、庁内のそれぞれの政策評価が高かったとしても、行政効果としてその成果が庁外の客観的な数値や全国的な権威ある統計に表示されない限り、順調に発展しているとは言えないと思うのであります。
 いずれにしましても、あきた21総合計画と現状の秋田との乖離を埋めるためにも、計画の見直しがぜひ必要かと思われますが、いかがでしょうか。
 私が、このように各種統計に基づいて、県政に対して厳しい見方をしたことに対し、知事、あなたのことです、もしかしたら、「高松よ、おまえさん、ひとりよがりの見方だよ。県民の皆さんはだれもそんなことは思っていないし、皆、私の県政に満足しているし、支持もしているんだよ」と思っているかもしれません。確かに、そのような見方もあるでしょう。
 そこで、私は、県民の皆さんが、私と同じように県政に厳しい評価をされているのか、それとも順調に県政が進んでいると高く評価しているのかを調べてみました。
 これに対する明快な解答書がここにあります。これは、平成十五年五月から六月にかけて県が実施した県民意識調査報告書であります。これは、県内全域を対象とし、県内に居住する満二十歳以上の男女四千人を対象とし、専門の世論調査機関の手助けで調査したものであり、極めて信頼性の高い調査であります。
 さて、この報告書の二一ページに注目したいと思います。今、県が行っている二十一項目の主要な政策課題について、県民の皆さんがどのような評価をされているのか、その結果がグラフで表示されておるのであります。それぞれの項目別に、「評価している」、「ある程度評価している」を合わせてプラス評価として数値化しておるわけでありますけれども、逆に、「評価していない」、「あまり評価していない」を合わせてマイナス評価としているわけであります。
 それでは、まず、県民の皆さんの五〇%以上がマイナス評価をしている政策項目を順序に紹介してみます。雇用機会の確保、この政策について八六・七%の県民の皆さんが評価しておりません。農山漁村の整備、これも七八・九%評価しておりません。暮らしと産業の人材育成、七五・八%評価しておりません。企業活動の活性化、七五・二%の県民の皆さんが支持しておりません。観光産業の振興、六四・四%、農林水産業の振興、五八・五%、県民参加・パートナーシップによる地域づくり、五八・二%、自由時間の有効活用、五五%、子育て環境の整備、五三・二%、国内外との交流促進、五一・六%となっております。この後ずっと続いているわけでありますけれども、五〇%以上の評価されていないものを挙げてみました。
 今度、逆に、県民の五〇%以上の皆さんから評価を得た政策項目です。これが少ないんです。ごみの減量化やリサイクル、産業廃棄物の適正処理、これは六二・八%評価しています。教育環境の整備、六〇・八%の皆さんが評価をしております。情報化の推進、五八・四%、健康づくり・医療・福祉、五二・七%、以上、四項目だけです。たった四項目です。
 知事、あなたはこの調査結果をどう判断されますか。私は、この結果に本当にびっくりしてしまいました。恐らく本会議場における同僚県議の皆さん方も、皆さん全部驚いたと思います。また、マスメディアの皆さん方、県民の皆さんも、これを知ったらびっくりすると思います。何と、今、県が打ち出している主要二十一項目の政策が、県民の皆さんからはことごとく厳しい評価しか受けていないということであります。特に、最も重要なことは、人材の育成、企業の活性化、雇用機会の確保、農山漁村の整備といった、今後の秋田にとって最も重要な政策課題であり、県の重点項目が、ことごとく七五%以上の県民の皆さんから手厳しいマイナス評価を受けているということであります。知事、これはまことに重要なことだと思いますよ。逆に、五〇%以上の評価を受けているのは、たった四項目だけしかないのであります。
 知事、あなたに申し上げます。あなたは他県に出かけては、北東北三県の合併を早くやりましょうよと軽やかに持ちかけてみたり、県内の市町村に出かけていってとことんトークをやったり、市町村合併で走り回ったり、最近では三位一体のフォーラムで熱っぽく語ってみたりと、活発に行動されております。しかし、その間に、あなたが取り仕切っている足元の秋田が衰退の一途をたどっているのが明白であります。
 今回の各種統計や県民意識調査の結果を見ても明らかなように、県民の皆さんの暮らしと直結し、かつ秋田の土台となるべき農業や商業、工業などの落ち込みが一段と激しくなっているということであります。雇用や人材の育成、農山漁村の整備も思うように進んでいないことも明白であります。
 また、県民意識調査でわかったことでありますが、寺田知事の看板であり、あきた21総合計画の目玉ともなっている「遊・学3000」自由時間の活用は、県の審議会でも相当議論されたようでありますけれども、やはりと言うべきか、県民の支持を得ていないことがはっきりいたしました。この報告書の一六九ページにありますが、「県に特に力を入れてほしいことは何ですか」という質問に対して、「自由時間の有効活用」と答えた人がたったの五・九%しかなかったという結果が出ております。「遊・学3000」自由時間の活用と言われても、議会人の我々や大方の県民の皆さんは、日常の活動や生活に追われて、なかなかできないことです。スキーやゴルフを楽しんだり、休暇をとって外国旅行がたびたびできる、寺田知事のような人はごく限られた人だけだと私は思います。
 いろいろ申し上げましたが、思い起こせば、一期目のあなたはまことにフレッシュで、しかも謙虚で、改革に満ちあふれておりました。県民の皆さんの拍手喝采も浴びました。しかし、二期目に入って、内部機構の改革や県財政の改革、市町村合併等には随分力を注いで成果を上げておられますけれども、最近では軸足がふらつき、政治的発言や誤解を招きかねない発言もまま見られ、本来の寺田カラーが色あせて見えるのであります。あなたを担いだ一人として、まことに残念でなりません。
 どうぞ知事におかれましては、腰を据えて、余りマスコミの人気など気にせず、秋田の厳しい現状を見据えて、今後とも県政運営に当たられますよう切に希望し、私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございます。
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